歯を失ってしまう原因と治療法

歯を失ってしまったら、すぐにすべきこと

歯を1本でも失ってしまうと、咬み合わせや全身にさまざまな悪影響が及ぶばかりでなく、虫歯や歯周病のリスクが高まってさらなる歯の喪失を招くおそれがあります。もしも歯を失ってしまったら、すぐに歯の機能を補う治療が必要です。こちらのページでは、人にとって大切な歯の役割や、欠損を放置することの危険性、さらには歯を失う原因などについて、上星川駅から通える保土ヶ谷区の歯医者「荒井歯科医院」がお話しします。

歯を失う主な原因

重度の虫歯 原因菌が歯を内部から侵食する虫歯。重度の状態まで進行してしまうと、歯質が溶かされ、神経が死んでボロボロになり、最終的には歯を失ってしまいます。 歯を失う主な原因
重度の歯周病 歯周病は歯を支える骨を溶かす病気です。重度になると歯を支えている顎の骨が溶かされしまい、自然に抜け落ちたり抜歯が必要になったりします。
事故や外傷 事故によって歯が抜けたり、衝撃によって歯にヒビが入って修復ができなくなったりした場合は、咀嚼(そしゃく)の機能が損なわれるので抜歯が必要になります。

失った歯をそのままにしておく危険性

  • 失った歯をそのままにしておく危険性 失った歯をそのままにしておく危険性

永久歯は通常28本生えますが、それらの歯はすべてが揃うことでバランスを保っています。1本でも失われれば、以下のような問題が生じる可能性があるので注意しましょう。

咬み合わせ 歯を失った部分へ咬み合う歯が伸びてきたり、隣り合う歯が倒れ込んできたりして、咬み合わせの乱れにつながる可能性があります。
虫歯・歯周病リスク 歯列の乱れによってブラッシングが難しくなり、磨き残しが多くでるようになります。その結果、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
全身への影響 歯を失ったことで咬む力のバランスが損なわれ、顎関節症や消化不良、全身の歪みなどにつながるおそれがあります。

歯の役割を再確認しましょう

歯の役割を再確認しましょう

歯にはさまざまな役割があります。以下で、その役割をあらためて確認してみましょう。歯を失うことで、できなくなること、できはするが難しくなることなどがたくさんあります。

咬む 食べ物を咬み、砕き、栄養の吸収を促進するのはもちろん、咬むことは食事を楽しむことにもつながります。
話す 舌の位置や空気の出し方を微妙に調整することにより、正しい発音を導くという役割があります。
力を出す 奥歯を咬み合わせて体のバランスを取ったり、踏ん張ったりします。重いものを持つ、走るなど、瞬間的な力を発揮するうえで欠かせません。
印象アップ 美しい歯並びは印象をよくするので、コミュニケーションにおいてプラスに働きます。また、前向きな気持ちを生み出すことにもつながります。

歯を失った場合の治療法

歯を失った場合の治療法には、インプラント、入れ歯、ブリッジといった選択肢があります。以下で、それぞれの特徴やメリットを比較してみましょう。

インプラント インプラント 入れ歯 入れ歯 ブリッジ ブリッジ
特徴 歯が失われた部分の顎の骨にインプラントと呼ばれる人工歯根を埋入し、上部に人工の歯冠を装着する方法です。 失った歯の本数に合わせ、総入れ歯・部分入れ歯を製作する治療法です。 失われた歯の両隣の歯を削って支台にし、連なる人工歯を橋のように架ける方法です。
メリット
  • 見た目や咬み心地が自然
  • 硬いものもしっかり咀嚼できる
  • 周囲の健康な歯へ負担が少ない
  • 金属アレルギーの心配がほぼない
  • 保険適用のものであれば、費用を比較的安価に抑えられる
  • 治療期間が他の治療に比べて短い
  • 外科治療が不要で、さまざまな症例に対応可能
  • 装着時の違和感が少ない
  • 保険で治療ができる場合がある
  • 保険適用の入れ歯よりも咬む力が回復する
デメリット
  • 費用が比較的高価
  • 外科手術が必要になる
  • 顎の骨の状態や全身疾患の有無によって、適用できないことがある
  • 保険適用のものだと見た目が自然ではない
  • 咬み心地や装着感に劣ることがある
  • 部分入れ歯の場合、バネをかける歯へ負担がかかる
  • 日々のケアに手間がいる
  • 健康な歯を削らなくてはならない
  • 支台になる歯に負担がかかり、将来的に寿命が短くなる可能性がある
  • 適用できないことがある

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